さて、前回の続き、「マインドマップ風メモ術」についてご紹介しましょう。実物はこのように書いています。
すぎやまシステム動画.AVI
そもそもマインドマップとは、トニー・ブザンという人が発明したメモ術。
1枚の紙の真ん中にテーマを書き、そこから放射状にキーワードを書き連ねていきます。
実は、4年前から、「取材した後、内容を整理する」「原稿のラフ案を作る」といった時に、マインドマップを使っていました。ただ、僕の方法は、あくまで「マインドマップ風」。本家は、キーワードの書き連ね方などにルールがありますが、僕の場合は、単に「階層ごとに、放射状に書いていく」だけでした。こんな感じです。
しかし、自己流&いい加減でも、
「多くの事柄を1枚の紙にまとめられる」
「入り組んだ話の関係性が分かる」
「1枚で全体を俯瞰でき、モレやダブりなどを整理できる」
「つくっている過程で、頭が整理される」
といったマインドマップの効能は享受できました。
そこで、2年前に、「取材メモにも応用してみてはどうか」と考えたのです。キーワードを書き連ねていく方式なので、小さなスペースに多くの情報を詰め込めるし、速記性も高いはず、というわけですね。
とはいえ、取材中、話を聞きながら、1枚の紙にうまくまとめるのは、難しそう。そこで「マインドマップ風」を一層アレンジし、最終的には、次の形に落ち着きました。
まず、大原則は、以下の4つです。
1.複数ページに書き分ける(ただし、俯瞰しやすいよう、極力少ない枚数に収める)
2.キーワードだけを書いておく(が、一文くらいまでならOK)
3.上位階層を左端に書き、そこから右や下に、下位の階層を展開していく
4.雑談とおもわれるものは、右端に小さく書く
が、難しいです。とくに3と4。
「階層分けを瞬時にしにくい内容で、とりあえず書いておいた」
「雑談だと思ったら、核心をつく話だった(逆もあり)」
などが、どうしても発生するのです。
そこで、取材中、次の対応を心がけたら、だいぶ整理できるようになりました。
●出発地点が分かるように、第2階層に★印をつけておく
●目立つように、重要そうなキーワードに、◎印や赤丸をつけておく
●ブロックごとに、線で仕分けする
その結果、以下のような効果が!
◎全体を俯瞰でき、大事なポイントを抜き出しやすい
◎取材数日後に見ても、内容を思い出せる
◎テープを聞き返さなくても、取材内容の大半が分かる
◎大量に書き込む割に、手がつかれにくい
◎1冊のノートに20~30回分の取材内容を書き込め、持ち運びやすい
以上では、取材メモを例に取り上げていますが、どの仕事にも応用が利くと思います。現に、僕は、打ち合わせのメモもこの方式でとっています。
ただ、難点をあげれば、「他人に見せても、まったく理解してもらえないこと」。
先日、結婚式2次会の幹事をした時に、マインドマップ風メモを書き、
もう一人の幹事に、つい無造作に渡したら、「分かるか、こんなもん」と突き返されました。正式な書き方をしたマインドマップなら分かってもらえるのでしょうが、僕のいい加減な方式ではムリですね…。
でも、自分だけの理解を深めるには、非常におすすめの方法ですよ!