「おいしいものを食べたい」。その欲望は、人間の進歩の原動力ともいえます。
そんなことをあらためて確信させてくれるのが、以下のニュース。
フリーズドライ使いすしパーティー 南極技術でおいしい宇宙食(SankeiBiz)http://www.sankeibiz.jp/econome/news/100622/ecc1006220501001-n1.htm
記事によれば、今年の4月に国際宇宙ステーションで開かれたすしパーティで振る舞われた寿司は、フリーズドライ食だったそうです。パックの中に水を入れて1分間待てば、生の寿司と遜色のない味が再現されます。
このすしは、南極観測隊の「南極でおいしいものが食べたい!」という要望から誕生しました。簡易で保存性がよく、しかも軽くなければダメ。おいしい上にこんな条件を満たすのは至難の業。開発を断るメーカーの心を動かしたのは、「極限の地だからこそ、おいしいものを食べたい!」という隊員達の気持ち。そこから誕生した技術は、宇宙でも通用するレベルにまで達していたわけです。
立派なビジョンを掲げるよりも、「おいしい」「楽しい」「オシャレ!」…。こんなシンプルな目標を掲げた方が、モチベーションはあがるのかもしれませんね。