救急医療の専門家を運ぶドクターヘリ。最大の問題は、資金不足だそうです。燃料や人件費は補助金の対象ですが、ヘルメットなどの装備品や消耗品は対象外だからです。ちなみにヘルメット一つが30万円もするそうです。そこで、平成13年からドクターヘリ事業を展開している日本医大千葉北総病院で、広告を掲載して、それを装備品や消耗品の購入にあたようという実験が始まりました。以下、読売新聞より引用。
制度上、国庫補助金の対象外となるヘルメットなどの装備品・消耗品の購入費を確保するのが狙い。広告掲載は担当医師が留学先の英国で実施されているのを知り、国内に戻って企業などに協力を呼びかけて実現した。厚生労働省は「公益性の高いヘリだが、広告の掲載は問題ない」としており、全国的にも珍しい試みという。
(中略)
「夏の機内はサウナ状態。それでもヘルメットを使い回さねばならない現状を変えたかった」。月に3度のペースで搭乗している救急医・松本尚医師(47)はそう語る。同院では医師・看護師計30人体制で任務に当たっているが、ヘルメットの数はわずか四つ。「できれば1人1個は持ちたい」。松本医師には、良い医療サービスを提供するための環境を整えたいという思いがある。
転機は2008年。留学先のロンドンで、ドクターヘリの機体や医師のユニホームに広告が満遍なく掲載されている光景に驚いた。「日本でもやれるのでは」。帰国後、大手自動車会社などを自ら回り、自身の思いや海外の事例を訴えている。そうした中、手を挙げたのが都内の生命保険会社だった。
(中略)
「夏の機内はサウナ状態。それでもヘルメットを使い回さねばならない現状を変えたかった」。月に3度のペースで搭乗している救急医・松本尚医師(47)はそう語る。同院では医師・看護師計30人体制で任務に当たっているが、ヘルメットの数はわずか四つ。「できれば1人1個は持ちたい」。松本医師には、良い医療サービスを提供するための環境を整えたいという思いがある。
転機は2008年。留学先のロンドンで、ドクターヘリの機体や医師のユニホームに広告が満遍なく掲載されている光景に驚いた。「日本でもやれるのでは」。帰国後、大手自動車会社などを自ら回り、自身の思いや海外の事例を訴えている。そうした中、手を挙げたのが都内の生命保険会社だった。
ヘリコプターの中がこんな状態だとは知りませんでした。最高のコンディションで治療にあたってもらうためにも、ぜひ、広告事業は成功させて欲しいものですね。
[読売新聞]ドクターヘリに広告…装備・消耗品費 確保 救急医が呼びかけ実現
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=21817